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機器設定方法 -設定保存方法

1. 設定の保存

アライドテレシスのスイッチでは、コマンド実行時点で設定は即時に反映される。
しかし、設定は自動的には保存されない。

AlliedWare Plus搭載機種(AT-xシリーズ)の場合、以下のコマンドを実行するだけで、 デフォルトの起動時実行ファイル「flash:/default.cfg」にメモリ上の設定がコピーされ、設定の保存が完了する。
Catalystスイッチと異なり、コンフィグモードからでも以下のコマンドは実行可能である。
設定を上書き保存する場合も、以下のコマンドを再実行すればよい。
write


旧機種の場合、設定を保存する場合は、以下の例のように設定をファイルに保存した上で、起動時に読み込まれるファイルの指定を行う必要がある。
create config=sh001001.cfg
set config=sh001001.cfg

上の例では、現在の設定をファイル「sh001001.cfg」に保存し、現在の設定のまま次回も起動するようにしている。
create configコマンドを実行すると、スイッチのメモリ上にある設定を不揮発性メモリに保存することができるが、このコマンドを実行する場合は、必ず保存するファイル名を指定しなければならない。

ファイル名は半角英数字、ハイフン、アンダーバー、ピリオド.丸かっこが使用できる。日本企業のスイッチらしく漢字も使用できるようにして欲しいところだが、残念ながら対応していない。
また、ファイル名の最後には必ず拡張子として、“.cfg”をつける必要がある。

なお、文字数は20文字まで許されるが、機種によっては8.3形式のファイル名でない場合(文字数が8文字+拡張子3文字を越える場合)、ファイル表示コマンドを実行した場合に、後半が別の文字に置き換えて表示されるので、8.3形式のファイル名を使用した方が無難かもしれない。

数多くのスイッチを管理する場合、自分でファイル名命名規約を作っておけば、設定ファイルの管理が容易になる。規約は、管理インタフェースのIPアドレスを元にするのも一つである。

設定ファイルは、メモリの許す範囲内で、複数個作成することができる。古い設定を残した状態で新しい設定を試してみる場合や、予備機に予め複数のスイッチの設定を入れておきたい場合に有効である。

create config実行後は、set configコマンドにより、起動時に読み込まれるファイルの指定を行う。
set configを実行しないか、パラメータの指定を誤ると、次項記載の通り、次回は無設定状態で起動してしまうので、注意が必要。

設定を上書き保存する場合は、パラメータ(ファイル名)を含め、create configコマンドを再実行する必要がある。なお、set configコマンドは再実行する必要はない。


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2. 設定保存の確認

設定の保存に失敗すると、停電後にネットワーク障害が発生するなど、致命的な問題を発生させてしまう危険があるため、 ネットワークエンジニアとして、設定の保存ミスは絶対に避けたいところである。

特に旧機種の場合、設定保存時に、
  名称を決めてファイル作成→起動ファイル名指定
の2つの手順が必要であることから、以下のような問題が発生しうる。
・保存時にファイル名の入力をミスするか、保存ができておらず、古い設定で起動してしまう
・起動ファイル名指定時に入力をミスし、無設定状態で起動してしまう

正しく保存できたことを確認する方法

正しく保存できたことを確認するには、保存後、以下のコマンドを実行するとよい。
AlliedWare Plus搭載機種(AT-xシリーズ)の場合
dir
旧機種の場合
show file
上記コマンドを実行すると、ファイル名及びファイル作成時間が一覧表示される。

AT-xシリーズで起動時コンフィグファイル名を変更していない場合、default.cfgのタイムスタンプが保存時点の時刻となっているはずである。 もしdefault.cfgのタイムスタンプが過去の日時となっていたら、設定が保存できていないものと考えられる。

また、作成した覚えのない名称のコンフィグファイルが、最近のタイムスタンプで存在していたら、ファイル名の指定を誤ったと考えられる。この場合、delete コマンドで間違ったファイルを削除し、改めてコンフィグを作成するコマンドを実行するのがよい。

なお、アライドテレシスのスイッチは、シスコのスイッチと違って購入時点で親切にも既に時刻が設定されて、内蔵電池により時計が動作しているが、ほとんどの場合時刻が数時間程度ずれているので、注意が必要である。



起動ファイルが正しく設定されていることを確認する方法

起動ファイルが正しく設定されていることを確認するには、以下のコマンドを実行するとよい。
AlliedWare Plus搭載機種(AT-xシリーズ)の場合
show boot
旧機種の場合
show config
show bootコマンドを実行すると、起動時に読み込まれるファイル及びその存在の有無が
Current boot config: flash:/default.cfg (file exists)
のような形で、7行目(最終行)に表示される。

show configコマンドを実行すると、起動時に読み込まれるファイル及びその存在の有無が
Boot configuration file: sh001001.cfg (exists)
のような形で表示される。

いずれも、boot config 行の最後が“(exists)”であれば、ファイルが存在しているため、問題ない。

“(file not found)”または“(doesn't exist)”の場合は、ファイルが存在しないため、次回は無設定状態で起動してしまう。 この場合は、必ずboot config-fileコマンド(AT-xシリーズ)、またはset configコマンド(旧機種)を再実行し、 起動ファイル名を正しく設定しなければならない。

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