「隣同士」のネットワーク接続を禁止することができるVLANで、アライドテレシスが独自に開発したものである。
マンション、ホテル、企業などで活用できる。
マルチプルVLANでは、スイッチの各ポートを以下の2種類のいずれかに設定する。
・アップリンクポート
・クライアントポート
なおアップリンクポートは、オーバーラップポート、マルチプルポートと呼ばれることもある。
クライアントポートには、さらにポートごとに任意のVLAN IDを割り当てる。
クライアントポートからは同じVLAN IDのクライアントポートとアップリンクポートへの通信が可能であり、別のVLAN
IDのクライアントポートへの通信は遮断される。
通常アップリンクポートには共通ポートとしてサーバ、インターネットへのルータなどを接続する。
各部屋、各部署ごとにクライアントポートで別のVLAN IDを割り当てれば、隣の部屋や部署への接続が遮断されるので、隣のPCへの侵入を防いだ上で、サーバ、インターネットへの接続は確保できる。
なおマルチプルVLANはタグVLANと違って1台のスイッチの中で完結するが、下位スイッチのアップリンクポートを上位スイッチのクライアントポートに接続し、ツリー構造にすることにより、より大規模なネットワークへと発展させることも可能である。
(この下は自動配信されるネット広告スペースです)