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トップネットワークQ&A -ARシリーズルータをロードバランサとして使うには

ARシリーズルータをロードバランサとして使うには

【質問】

アライドテレシスのAR550S, AR560S, AR570Sルータにはロードバランス機能があると聞いたが、設定するにはどうすればよいのか


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【回答】

AR550S, AR560S, AR570Sルータでは、オプションである「WANロードバランスライセンス」を購入すれば、WAN側(インターネット側)へのロードバランスが可能です。品番はAT-FL-15-Bです。

この機能により実現できるのは、「WAN側へのロードバランス」とされているため、LAN側サーバの負荷分散、例えばWebサーバを負荷分散させるためのロードバランサとしては使用できないものと思われます。

設定方法については、以下の手順になります。
  1. IPアドレス、WAN側インタフェースなど、通常のルータとしての設定を行う。
  2. デフォルトで有効になっている、ECMPルーティングを無効にする。
  3. WANロードバランス機能を有効にする。
  4. WANロードバランス機能の動作モードを設定する。
  5. 負荷分散対象のWAN側インターフェースを指定する。
WANロードバランス機能の動作モードについては、以下のものが選択可能です。
  1. Round Robin ・・・ 均等かつ決められた順序通りに割り振る
  2. Weighted Lottery ・・・設定された分散比率になるよう、ランダムに割り振る
  3. Weighted fast response ・・・ 測定した応答時間の結果に応じて負荷を分散する
  4. Weighted least connect ・・・ WANポートごとの現在の負荷に応じて負荷を分散する
通常はRound Robinモード、WAN回線の帯域に差があるときにはWeighted Lotteryモードを選択するのが良いと思われます。
これらのモードでWAN側の負荷率に差が生じてしまうときや、WAN側がベストエフォート回線の時は、Weighted least connectモードを選択するのがよいと考えます。
Weighted fast responseモードでは、WAN側の相手先に向かってPingを送り続けてしまうこと、高速回線では応答時間の差が僅かで、その僅かな応答時間の差により経由ルートが変化することなど課題もあり、適用されるのは限定的であると考えられます。

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